顕在化した問題が有るのであれば、税金の事なら税理士さん、争い事なら弁護士さんといった具合に、その道のプロに相談という形で道筋がはっきりしています。
ただ、いきなり士業の先生だと敷居が高い気がするし、そもそも気にはなるけど、何が問題でどんな対策が必要か?がはっきりせず、モヤモヤしている方も多いはずです。
そんな時、問題点の洗い出しから対策の提案まで一連で相談できる「相続コンサルタント」がいたら心強いですよね。
そんな時、身近に信頼できる「保険代理店」又は「保険パーソン」(以下保険代理店と呼びます)がいたら、相談をしてみたらひょっとすると味方になってくれるかもしれない、というのが今回お伝えしたい事です。
【保険代理店の業務と役割】
そもそも「保険代理店」の業務と役割とはどのような内容なのでしょうか?弊社の考え方は次の通りです。
1.「保険代理店」の役割とは?
【ア】お客様の現在および将来においてのリスクを洗い出し、リスク回避策を提示する。
【イ】理想の人生像を描き、その理想に近づけるための対策を提示する。
【ウ】納得感のある対策と、アフターフォローで安心を提供する。
2.この役割を果たすための業務プロセス
【ア】聴き取り
①お客様の現状について、じっくりと具体的に聴き取りを行う。
②お客様の理想の将来について、じっくりと具体的に聴き取りを行う。
【イ】リスクの洗い出し
①その理想を達成する上でのリスクを洗い出す。
②既知のリスクに加え、潜んでいるリスクも洗い出し共有する。
【ウ】対策案の提示
①その対策案を提示し、共有する。
②保険がリスク回避策として適している場合は、対策用の保険を提案し、目的と効果を共有する。
③以上の情報に基づき、リスクと対策案を提示し、お客様に選択してもらう。
【エ】お互いに納得が出来るリスク回避策を共有し、実行する。
①納得感と安心感のある対策を実行する。
②実行後もアフターフォローにより、強固な信頼関係を築いていく。
3.保険代理店の役割はコンサルタントの役割そのもの
上記のように、「保険代理店」は日頃から目に見えないリスクを顕在化し、対策を講じる事でお客様をリスクから遠ざけることを役割としており、更に充実したアフターフォローで安心感を提供し続ける事が重要な業務となります。
実はその役割と業務はコンサル業務そのものなのです。
【保険代理店と相続コンサルタントの親和性】
少し想い起してみてください。
信頼できる「保険代理店」には、日頃より割と濃い内容の相談もしているはずです。
例えば、今後の人生を描き計画するライフプランニングを「保険代理店」と設計してみた経験をされている方も多いと思います。
1.ライフプランニングでの主な聴き取り事項は以下の通りです。
【ア】家族情報や家族の関係、間柄、家系図など
【イ】財産状況(貯蓄額や住宅購入などの不動産関係)
【ウ】加入済みの保険や私的年金今後の収入の見込み
【エ】今後の生活に必要な資金。
などなど。
実は、ライフプランニングからは相続対策や終活にもつながる情報が数多く読み取れます。実際、これらの情報は相続コンサルを行う上でも欠かせない情報ばかりです。
2.生命保険受取人の決定時相続の話をしていませんか?
特に生命保険は受取人を指定するので、遺言の替わりになるとも言われています。
保険契約時、受取人をよく考えて決める事は重要です。税金面からも契約者と受取人の関係性は重要な項目になります。
保険金受取人を決める際、相続の事も相談しながら決めて契約しているケースの方が多いのではないでしょうか?
3.保険代理店と相続・終活対策
【ア】ライフプランや受取人以外でも、アフターフォロー等日頃のお付き合いの中で、相続や終活の事がお話に出ているケースも多いはずです。
【イ】この様に振り返ってみると、「保険代理店」とは、かなりの情報を事前に共有している事がわかります。
【ウ】相続や終活に関する情報をここまで共有している相手は、多くはいないのではないかと思います。逆に考えたらここまで伝えている相手なので相談するのはとても楽ですよね。
【エ】もちろん信頼している相手であるという事実が前提とはなりますが、信頼していない「保険代理店」とは、そもそも今までお話ししたような重要な情報は共有していないはずです。
【保険と相続対策の親和性】
保険は、相続対策のツールとしてよく用いられます。
例えば
1.相続税の非課税限度額が設定されています。
【ア】生命保険金について、500万円×相続人の数が非課税となります。
【イ】遺族へ遺す資金としては、非課税枠は有効に活用すべきです。
2.受取人を指定できるので、渡したい相手に渡したい金額を受け取ってもらえる。
【ア】この様な特性から遺言の替わりとも言われます。
【イ】特別に感謝している方にあてて、確実に渡るように遺す方法でもあります。
3.相続税納税資金の確保。
【ア】相続税を納税するための資金を準備に相続人が苦慮しそうな場合、納税資金を生命保険で準備するケースもあります。
4.死後事務の必要資金の確保
【ア分割協議をはじめ相続手続きがスムーズに進んだとしても、数か月を要します。その間すぐには資金の引き出しが出来ず、死後の必要資金の準備が難しいことも考えられます。
【イ】必要資金をできるだけ早く確保する手段として保険を活用するケースもあります。
この様に保険は相続対策を検討する中で、有効なツールの一つであると言われています。
【保険代理店だからこその相続コンサル】
今までお伝えした事から、既に共有している情報も多いので、相続や終活の相談を信頼できる「保険代理店」に持ち掛ける事で、スムーズに話が進みそうだという事が分かっていただけたと思います。
コンサルの手順をまとめるとこのようになります。
保険代理店も、保険と相続の相性がいい事や、お客様の相談事に真摯に向き合おう、解決しようという考えで相続・終活の事に真剣に取り組んでいる代理店も多く、また横のつながりから信頼できる担当者を紹介してくれるケースも多いと思います。
まずは気軽に相談してみましょう。
栗原久人(くりはら ひさと)
笑顔相続サロン®静岡代表
FP事務所 LP想暖や代表
保険代理店 有限会社シー・フィールド代表取締役
上級相続診断士・終活カウンセラー・ファイナンシャルプランナー(AFP)
生前整理カウンセラー・住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー歴・保険代理店経営歴共に20年、ライフプランや家計の見直し等の相談件数は2000件以上。
2019年笑顔相続サロン®静岡を開設 特に相続診断士×ファイナンシャルプランナー×終活カウンセラーの要素を活かした、終活+生前+相続のトータル対策を得意としている。
【連絡先】
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