まさか！！遺品整理で争族に！？③

目次

お嫁さんからのご相談、どうしたらいいのでしょうか？
もしくはどうしておけばよかったのでしょうか？
私のところにご相談に来られたのは長男の嫁。

遺産分割協議までは順調だったのに遺品整理で揉めてしまい、
実家の売却ができないまま4年が経過・・

本当にちょっとしたボタンの掛け違いで大ごとにショボーン(´;ω;｀)
私からはご主人に間に入ってもらいとにかく再度話し合いの場を持つようにアドバイスしました。

元々は仲のいい姉妹だと聞きましたので
会って話せば何かきっかけさえあれば仲直りできる気がしたからです。

幸い姉妹ともに神奈川と埼玉在住ということで弊社に集合してもらいました。

法事では顔を合わせてあいさつ程度はしていたというので
まだ、壊滅的に仲違いということでもなさそうでした。

それでも事務所の中は気まずい空気が流れました((((；ﾟДﾟ))))

しばらく無言が続きましたが口火を切ったのは長男でした。

事前に持ってきてくれるようにお願いしてあった家族のアルバムを取り出して

「なあ、この写真懐かしくないか？
おふくろが亡くなる一年前にみんなで実家で食事した時の。
おまえ（次女）が飲み過ぎてひっくりかえって陽子（長女）が気分がよくなるまで
タオルで冷やして介抱してたよな。
おふくろが得意のしゅまいに酒があうとか言って飲み過ぎてさぁ。」

「そうそう、大変だったわよ～
急に後ろにひっくり返って気持ち悪いとか吐くとか言い出して。
お母さんは寝かしておけばよくなるからほっときなって。
でも本当に顔色悪くて心配したわよ～。」

そこからはもう今までの喧嘩はなんだったの？と拍子抜けするほどに
仲良く思い出話に花が咲きました(^^♪

私も加わって、お父様やお母様のお話をお聞きしたりしているうちに

長女が
「悪かったわね‥捨てるか処分とか言っちゃって。
あなたは末っ子でお父さんっ子だったし実家に住んでいた時間も一番長いから
色々と思い出も私たちよりあるのよね・・」

「・・・よかった、お姉ちゃんにわかってもらえて・・
私も理屈ではある程度は捨てないとだめって理解しているけど
気持ちが付いていけなくて・・」

そのあとは、きょうだいで話し合い
遺族に寄り添ってくれる遺品整理の業者を探して整理を進めることになりました。

結局、整理にはさらに1年ほどかかりましたが
無事に不動産売却まで漕ぎつけることもでき【めでたし、めでたし】となった事例です(^^)/

ただ、このケースで思うのはやはり
【遺品整理】より【生前整理】がいいということです。

ご両親が元気なうちにある程度、ご自身で整理をしエンディングノートなどに
【これはいる・いらない・誰々に形見分け捨てていい・リサイクルへ・寄付】などと指示していれば
少なくとも揉めることもなかったかもしれないのに・・

まさか遺品整理で争族になるとはだれも思わないかもしれないですね(;_:)

しかし、こういう事例もあるので
是非【遺品整理】ではなく【生前整理】をおススメします。