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おひとり様の相続対策②

公開日:2022-08-25 06:00

目次

前回の続きから・・・
では、具体的におひとり様はどういう対策をすればいいのでしょう?


①自分の財産の行き先を考える
国に寄付でいい人は関係ないと思いますが

自分の財産が使いきれずに遺ってしまった場合の行き先を
遺言などで指定しておきましょう。
支援してる(支援したい)団体や老後や自分の死後のお世話を
お願いしている人など、相続人ではない人でも遺言で遺贈ができます。

ただ、現金以外の不動産は受け取ってもらえない場合もあるため
事前にしっかりとリサーチは必要です。
この件は、また別の機会に詳しく触れますね。

②認知など判断能力がなくなった場合に備える
万が一、認知などの判断能力が亡くなった場合に、どれに財産管理や身上監護を任せるのか・・

これもしっかりと決めておきたいですね。
財産管理契約

委任契約、任意後見契約などを
誰と交わすのか事前に対策をしておかなければ
判断能力がなくなってしまうと契約行為ができなくなります。
そうなると、法定後見制度を利用して家庭裁判所に後見人を選任してもらい見ず知らずの専門家に財産管理をお願いすることになります。

③葬儀・埋葬・遺品整理等
誰がご遺体を病院から引き取り、死亡届を提出し火葬し埋葬するのか?
住んでいた家の処分や遺品整理や遺言を確実に執行してもらうには

どうしたらいいのかを考えておく必要もあります。
・死後事務委任契約
・公正証書遺言の遺言執行者
に専門家や社団などを指定する

これらをやっておけば、安心かもしれませんね。
④エンディングノートの準備
法的なことは上記で大まかにOKとして、細々とした日常のことや
希望などはやはりエンディングノートを活用してください。
病歴や食の好み、今まで生きてきた軌跡などを遺しておくことを
おススメします。
自分自身の取り扱い説明書にもなりますね。
エンディングノートについてもまた、ブログに詳しく書きたいと思います。

⑤ライフシュミレーション
そもそも何歳まで生きるのか誰にもわかりません。
持ち家か賃貸かでも変わります。
いざというときに、お金がショートしてしまわないように
ライフシュミレーションをFPなどに依頼して作成し
人生設計をお金の面からもしっかりと確認してください。

やること・考えるべきこと沢山あって面倒だなぁ~と感じた方も多いのではないでしょうか?
ただ、これらは元気だからできることです。
気力体力が充実しているうちにシステムをしっかり作っておけば、

おひとり様でも楽しく長生きできると思います。
でも、これらの準備は何もおひとり様に限ったことではありません。

どういうライフスタイルでも相続対策は早めに行いましょう。

因みに私が代表を務める
一般社団法人 全国遺言実務サポート協会 では
遺言執行や死後事務委任などのサポートを行っています。
https://yuigon.org/

図は総務省による平成30年度
単身世帯数
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd141110.html