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お盆に実家へ帰ったら、仏壇より先に「冷蔵庫」を見てください

公開日:2026-08-14 12:00

目次

   

お盆に実家へ帰ったら「冷蔵庫」を見てほしい理由


お盆に実家へ帰ったら、仏壇より先に「冷蔵庫」を見てください。

こんなことを書くと、
「ご先祖様に失礼では?」
と思われるかもしれません。

もちろん、お墓参りも仏壇に手を合わせることも大切です。

けれど、相続や終活の相談に長く関わっていると、もう一つ、とても大切だと思うことがあります。

それは、

亡くなった人を想うお盆だからこそ、今、生きている家族の暮らしにも目を向けてほしい

ということです。


親の変化は、暮らしの中に表れる


久しぶりに帰った実家。

冷蔵庫を開けてみると、同じ食品がいくつも入っている
賞味期限の切れたものが増えている
以前ならきちんと整理されていたのに、なんとなく雑然としている

もちろん、それだけで何か問題があると決めつけることはできません。

ただ、こうした「以前とは少し違うな」という変化は、離れて暮らしているからこそ気づけることがあります。

見るところは、冷蔵庫だけではありません

テーブルの上に郵便物が積み重なっていないか
薬はきちんと管理できているか
電球が切れたままになっていないか
庭や玄関が以前より手入れされなくなっていないか

電話をすればいつも元気な声。

「大丈夫、大丈夫」
「まだ何でも自分でできるから」

親はそう言うかもしれません。

そして子どもも、その言葉を聞くと安心します。

でも、「元気」と「何も困っていない」は、必ずしも同じではありません

ここで大切なのは、いきなり

「そろそろ終活したら?」
「通帳はどこ?」
「遺言書を書いておいたほうがいいよ」

と切り出すことではありません。

むしろ、そんな話をしないほうがよいことさえあります。

最近、買い物はどうしてる?
病院へ行くの、大変じゃない?
この家で困っていることない?

そんな何気ない会話からで十分です。


お盆だからこそ、家族の「これから」を話してみる


終活というと、遺言書、相続、葬儀、お墓、エンディングノートなど、「死んだ後の準備」を思い浮かべる人が少なくありません。

でも本当の終活は、もっと手前にあります。

これからの暮らしを、どう安心して続けていくか。

その延長線上に、介護や財産管理、相続、そして亡くなった後のことがあります。

考えてみれば、お盆は少し不思議な時間です。

亡くなった人を迎えながら、生きている家族が同じ場所に集まる。

昔の写真を見たり、
「あのときはこうだったね」と話したり、
子どもの頃の思い出が突然よみがえったりする。

過去を懐かしむ時間の中に、実は「これから」を考える入口がたくさんあります

だから今年のお盆、実家へ帰ったら、相続の話を無理にする必要はありません。

終活の話を切り出そうと、構えなくても大丈夫です。

ただ少しだけ、家の中を見てください。

そして、親の暮らしを見てください。

去年のお盆と何か変わっていないか

何か困っていることはないか

そしてできれば、一緒にご飯を食べながら、たくさん話してください。

ご先祖様に手を合わせることと同じくらい、
今ここにいる大切な人の「これから」に目を向ける。

そんなお盆の過ごし方があってもよいのではないでしょうか。

終活は、「もしものとき」のためだけにするものではありません。

まだ元気な今を、少しでも長く安心して暮らすためにするものなのです。


 【筆者プロフィール】

一橋香織(ひとつばしかおり)

相続コンサルタント


     

    • 《経歴》
    • 外資系金融機関を経て、ファイナンシャル・プランナーに転身。
    • これまで19年で7,000件以上の相続相談の実績。
    • 自身の家族で争う相続を経験し、相続の大事なゴールは「縁まんな相続」と実感。
    • 「争う相続をなくし、縁まんな相続の実現」を理念とし、日々お客様と対峙している中で節税優位の相続対策ではなく、笑顔で相続が迎えられる相続の実現のための活動を行っている。

    • 《メディア出演》
    • TBSNスタ」「ビビット」
    • テレビ朝日「たけしのTVタックル」
    • TBSテレビ「バイキングmoreなど)多数。