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保険募集人が相続コンサルタントに向いている理由

公開日:2025-07-28 00:00

目次

◆ 相続コンサルタントの適任者

コンサルティングの分野で、相続コンサルタントに向いていると言われているのが保険募集人です。

なぜ保険募集人が相続コンサルタントとして適しているのでしょうか。

その理由は、彼らが持つ独自の強みと、相続コンサルティングのプロセスとの親和性にあります。

今回は、保険募集人の独自の強みと相続との親和性とは何かについてお話ししていきます。


◆  既に構築された「信頼関係」という最大の強み

相続コンサルティングの第一歩は「クライアントと出会い、信頼関係を築くこと」にあります。

一般的な相続コンサルタントがゼロから信頼関係を構築する必要があるのに対し、保険募集人は既に多くの顧客と深い信頼関係を築いています

信頼関係がある保険募集人になら相続の相談をしてみようかと思われる方も少なくないのではないでしょうか?

保険募集人は、生命保険の契約時や給付金請求時など、顧客の人生の重要な局面において、その人生設計や家族構成、資産状況について深くヒアリングし、寄り添ってきた経験があります

また、定期的な契約内容の確認や受取人の確認といった保全・フォローの中で、自然な形で相続に関する話題に触れることになります

例えば、「この保険の受取人はこの方になっていますが大丈夫ですか?」という何気ない質問を受け、相続対策の必要性に気付く方も多いのです。

このように、お客様と信頼関係が構築出来ている保険募集人は相続の相談先としてとても適している相手であると言えます

このことが保険募集人が相続コンサルタントに向いていると思われる最大の理由と言えるでしょう。

クライアントサポート


◆ 家族情報と財産情報への深い理解

相続コンサルティングの重要なプロセスの一つが「ヒアリング・リスクの洗い出し」です相続対策では、家族関係や財産情報、そして家族の関係性やそれぞれの思いまで、多岐にわたる情報を詳細まで確認し、その上でリスクを洗い出します。


保険募集人は、保険契約のプロセスを通じて、例えば受取人決定の際に顧客の家族構成を深く把握していますし、ライフプランニングの相談を通じて老後生活資金や資産状況についてもヒアリングしています。

遺言や生前対策、老後資金といったテーマの解決に向けては、顧客の状況を半ば把握している状態からスタートできます。    

これらの事からも、すでに信頼関係もあり、相続対策に関する情報をある程度共有している保険募集人は相続対策の相談をする相手として適した相手であると言えますね。

◆ 相続対策における生命保険の「力」を知り尽くしている

相続対策は、税金対策、遺言の作成、生前贈与、任意後見、死後事務など多岐にわたりますが、その中でも生命保険が果たす役割は非常に大きいものがあります。

亡くなった直後の資金調達(葬儀費用や納税資金など)において生命保険は即座に活用できますし、揉め事をなくすための遺言や、認知症対策の検討においても、生命保険の知識が役立ちます。

また、受取人を指定できることで、遺言のような役割も果たすことが出来ます。

保険募集人は、これらの生命保険の持つ「」を熟知しており、相続対策における最適な「手段として活用の検討をすることができます。

相続対策の中には、生命保険でしかできないことも少なくありません

保険募集人のサポート


◆ 相続対策は永続的な信頼関係が特に重要

相続コンサルティングは、その場で終わるものではありません。

遺言執行、見守り契約、任意後見契約、死後事務契約、相続手続き執行など、長期にわたるフォロー体制が必要となるケースが多くあります

保険募集人は、保険契約の保全活動を通じて、元々顧客との永続的な関係を築くことも大事な業務となっています。

終身保険等はまさに一生を支える保険ですし、相続対策と共通しているところだと思います。

保険募集人にとって相続の相談をしていただく事は顧客との「さらに深まる強固な信頼関係」と「永続的な関係性の強化という大変価値のある事ですし、保険と相続の両面でお客様の人生を永続的に支えるという意味で、身が引き締まるような責任感も感じます。

 信頼関係があり、ある程度の情報も共有しており、生命保険の力を熟知しており、永続的な信頼関係を築く事を任務としている保険募集人は相続対策でも力強いパートナーとして任せる事の出来る存在と言えるのではないでしょうか?

 

注意点:目的と手段の明確化】

 ただし、保険募集人相続コンサルティングを依頼する上で、いくつか注意すべき点があります。

それは、「目的と手段を間違えていないかを意識する」ということです。

これは、依頼する側はもちろん、顧客を大切に思う保険募集人にも重要な観点です。

相続コンサルの目的は「笑顔相続の実現」、つまり揉め事をなくし、円満な相続を実現することです。

生命保険は、そのための強力な「手段」の一つに過ぎません。

目的なく保険契約をする人はいません。相続コンサルについても目的は保険に入る事ではないという事を肝に銘じておく必要があります。

 また、「相続コンサルの仕事は保険契約とは切り離して考える」ことも重要です。

保険の仕事と相続コンサルの仕事は明確に分け、「なあなあ」にならないように、事前にコンサル全体の企画書の提示やコンサルフィーの見積等で、よくよく内容を確認し、コンサル契約を締結すべきかどうかを判断してください。

 

◆  身近な信頼できる保険募集人に相談を

 すでにあなたとの信頼関係があり相続コンサルティングに必要な様々な情報を共有している

そして、笑顔相続実現のため様々な手段を持っている。

保険募集人は、まさに最も相続コンサルタントに向いている人々であると言えるでしょう。

相続や終活の事で気になる事があれば、まず身近な信頼できる保険募集人に相談してみてください。

あなたとの信頼関係をより強固で永続的なものにしたいと考えている保険募集人は、これまでの経験と知識を活かし士業の先生等とのつながりを駆使したうえで、笑顔相続の実現に向けて、一生懸命取り組むはずです。

100人いたら100通りの相続があると言われています。

あなたが信頼できる保険募集人と、あなたの笑顔相続を実現してください。


【筆者プロフィール】

栗原 久人

ファイナンシャルプランナー歴・保険代理店経営歴共に20年超、ライフプランや家計の見直し等の相談件数は2000件以上。

2019年笑顔相続サロン®静岡を開設 特に相続診断士×ファイナンシャルプランナー×終活カウンセラーの要素を活かした、終活+生前+相続のトータル対策を得意としている。

●資格:

  • 上級相続診断士・終活カウンセラー
  • ファイナンシャルプランナー(AFP)
  • 生前整理カウンセラー・住宅ローンアドバイザー
  • 縁ディングノートプランナー・笑顔相続道NEXT講師

●著書:


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