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お墓は誰のモノ

公開日:2023-09-11 06:00

目次

はじめに

墓石店を経営する筆者のところでは、お墓のお話をしているとお墓にまつわる主人公が様々いることに気が付きます。
すでにお墓をお持ちでご先祖が建てられた方。これから建てる方が主になりますが、他にはどんな方がいると思いますか。ぜひ想像してみてください。「墓じまい」に関してもその登場人物によって大きく左右されることになります。そのあたりをお話させていただきます。

●こんなお墓に入りたい

家墓と言われる先祖代々のお墓。江戸時代後期からこのような形態になってきたと言われています。しかし少子高齢化時代を迎え、移動する社会や家族の形態も含め、今のお墓のカタチは変化の時を迎えています。
ここ数年で新しい納骨手段として永代供養墓の普及から始まり樹木葬、海洋散骨といったカタチで、『先祖代々のお墓=お墓』であった感覚が、今は『遺骨の行き先=お墓』という感覚に変わってきています。

様々なカタチが登場することで、家族がそこに納まり向き合う場所だったお墓が、「こんなお墓に入りたい」という一個人の希望で『遺骨の行き先』としてのお墓を選ばれる人が増えてきています。

家墓 (先祖代々のお墓)現代のお墓のスタイルで●●家之墓 先祖代々之墓 等
永代供養墓期限付きなどもありますが、永代にわたり供養されるお墓(集合墓と共通する部分もある)
集合墓期限付きが多く一定期間個別のお墓を持つことができる。期間満了時に合葬されることがある。
合葬墓個別スペースはなく、最初から合葬が前提の供養墓。
納骨堂・室内墓所主に構造物として建てられ施設内で供養ができる。期限付きが多い。
樹木葬特別な定義がないが、小規模の墓石とその周辺を樹木で覆われているものが多い。
個人墓・夫婦墓家族としてではなく、一個人もしくは夫婦を対象にしたお墓。
散骨海洋散骨の他にバルーン葬などもあるが、遺骨を粉砕しパウダー状にして撒く。
手元供養遺骨の全部もしくは一部を手元に残し供養するスタイル。

この表は大まかな分類です。扱う業者さんによって呼び名が違う場合もあります。
※合葬=他の方の遺骨と一緒に納骨されること

●家族が亡くなってみて

超高齢化もあってか、家族の死に接する機会も減り、お墓への意識が割と薄れてきている方が増えているように感じます。

大切な誰かが亡くなって初めて気が付くことがあります。
「語りかけたい」。

筆者はお墓を「お墓を擬人化して語りあう場所」と説明しています。そのことは割と大切な誰かが亡くなって初めて気が付くことなのです。

●墓じまいってどうなの?

社会状況の変化で「墓じまい」は増えています。

後を継ぐ人がいないのでやむなく片付けることは一定の理解を持っていますが、最近「家族に迷惑がかかるから」という切り口で墓じまいを切り出す人がいます。

家族の事情や都合を考慮することはもちろんですが、向き合いたい人がいないかを想像し思いを馳せていただけると、墓じまいがこのタイミングで必要かを考えていただければよいかなと思います。お墓は関わるそれぞれの人にとって向き合い方が違うものですから。ご家族がいる場合は一人で決めずによく相談されてからが良いかと思います。

大橋 理宏 (おおはし まさひろ)

株式会社大橋石材店 代表取締役 石材加工一級技能士

お墓のみとりⓇグループ 代表
墓デミー賞実行委員長

笑顔相続道正会員

「令和版墓じまい改葬ハンドブック」(主婦の友社)
日本石材工業新聞にてコラム連載
他、雑誌など取材多数

お墓に関わる悩み困りごとにお答えします。

【お問い合わせ先】

株式会社 大橋石材店
046-852-3970
https://www.ohashi-sekizai.jp

Mail: mailadm@ohashi-sekizai.jp